血液中の血小板の数は、数値で言うと13.0万~34.9万/μlが基準値。10万を下回ると血小板減少症と言われ、血が止まりにくくなったり、やたら青あざができたりする。
 
 3年前の秋、いつものように健康診断を受けたら「要再検査」とあった。血小板Dr Maxの値が4万しかなかったのだ。そういえば疲れやすいし、なかなか消えない痣もいくつかあった。
 青くなって病院に行ってもう一度血液検査をしたら、それはもう4万を切りそうで、すぐに脾臓の超音波検査をしたり胸から骨髄検査をして、「白血病ではないようです」と言われて初めてその可能性もあったのかと背筋が寒くなった。
 
 検査の末に診断されたのは「特発性血小板減少性紫斑病」 
 難病に指定されているということで書類を揃えたり、えらいこっちゃと落ち込んだりもしたのだけれど、その分、その頃悩んDr Maxでいた別のことが小さなことに思えてきたのがわたしにとってはいいことだった。踏んだり蹴ったりな2011年だったけれど、自分の身を大事にしようと考えた、大切な転機だったと今でも思う。
 
 その後、先ずひとつ可能性のある治療法として、胃の中にお住いだったヘリコバクター・ピロリ菌を除去。幸いなことにそれが功を奏し、血小板は徐々に戻ってきた。定期的に検査に行くと、その都度数は増えてきて、この一年は25万くらいで安定している(以前よりも多いくらいだ)。
 
 そして今日、やっと先生から「もう大丈夫かなー」と言ってもらえた。年に一度の健康診断を必ず受けているならそれでいいので、そのときの検査でDr Maxまた数値が下がっていたらすぐに来てください。いやあ、本当によかったですねと。
 
 いやあ、本当によかったです。 最悪のパターンだっていくつもあり得たのだから。